エアコンが臭いときにできること、応急措置は?

  • 急な来客があるのにエアコンから変な臭いがする
  • 久しぶりに暖房・冷房をかけたら臭いがひどい・・・
  • 部屋中が臭いと思ったらどうやら臭いがエアコンの近くでする。

でも、エアコンクリーニング業者の予約がすぐには取れない・・・。間に合わない・・・。
そういう状況はありませんか?
このページでは、そんな状況のお客様にとりあえずやっていただきたいことをご紹介します。
逆に、エアコン洗浄スプレーの使用はしないようにしてください!

そもそも、エアコンの臭いの原因について

なぜエアコンが臭いのかというと、通常のメンテナンスでは届かない細かい隙間にカビやタバコ、動物の毛などが溜まってしまっているから。
蓄積した汚れを餌にして、カビや菌が臭いの原因物質を作り出します。なので、この隙間の汚れを取りきらない限り、臭いがなくなることはありません。

臭いの原因になる汚れ

自分で安全にできるメンテナンスの限界は、エアコンのフィルターの清掃程度までです。それより奥の「フィン(金属板が集まっているところ)」や、「送風口」の掃除はご自身で行うと故障の原因になりますので絶対に行わないでください。

今すぐできる早急措置4つ

とりあえず今日の臭いをなんとか乗り切りたい!という方に、臭いの一時的な軽減方法をご紹介します。エアコンの臭いは、基本的にはプロのクリーニングでないと落ちないので、定期的なメンテナンスをおこなうこと、酷使したときは、特に秋ごろにクリーニングに出すことをおすすめします。

できる応急措置その1.エアコンを「強」にして送風する

まずは内部のこもった空気をエアコンから吐き出させます。使用していないエアコンは当然、空気が循環していないので籠もった臭いが溜まっています。エアコンをつけた瞬間が一番臭いのは、このことが原因です。来客前や、久しぶりにエアコンを付けるときは、まずは強にして内部の空気を入れ替えましょう。また、このとき室内にカビの胞子や汚れがばらまかれることは変わりありません。

  • 家中の換気も併せて行うこと
  • アレルギーに弱いお子様やペットなどは外に出す
  • (その他なんかあれば書く)

などに気をつけて対処してください。

応急措置 その2.エアコンフィルターを洗う

手動でフィルターを外せる機械であれば、フィルターを掃除します。内部のニオイのもとが取れるわけではないのでこれで臭いが消えるわけではありません。

なお、お掃除機能付きのエアコンであれば、この掃除を機械が行ってくれます。

応急措置 その3.エアコンを30度にして1時間回す

次に、エアコンの内部を高温・乾燥状態にして菌やカビを不活性にしようという応急措置です。
ただし、菌やカビは死滅状態になると仮死状態になってやり過ごそうとする種類がいたり、そもそも、その程度の状態では死滅しづらいなど、効果のほどは期待しづらいです。
この方法も、家中に雑菌をばらまくことに変わりないので家の換気に気をつけて行ってください。

できる応急措置 その4.エアコンを最低温度にして1時間回す

さらに応急措置に時間が取れるようであれば、エアコンを最低温度(16℃が一般的)にして運転します。先程行ったエアコンの暖気処理と外気の温度差があるため、フィンに結露水が発生します。こうすることで、

  • 結露水がエアコンのカビやニオイのもとを流してくれることを期待できます。
  • 冷気によって、雑菌の活動活性温度が下がり、雑菌由来の臭いの再発生までに時間を稼げます。

この方法も、一時的に臭いは軽減されますが家中に雑菌をばらまくことに変わりはないので、家の換気に気をつけて行ってください。

お香を炊く

臭いを良い匂いでごまかすという方法です。エアコンの送風を十分にして、換気も行ったあとであれば数時間はしのげると思います。
これで対応できなければ、大急ぎでクリーニングに出しましょう。なお、エアコンクリーニングは秋口のお掃除が最も効果的であると言われています。毎年、夏が終わったらエアコンクリーニングを検討くださいね。(後日、秋がおすすめの理由のページを作成する)

やってはいけないこと

エアコンが臭いからと言って、これをやってしまうと危ない!ということをご紹介します。あまり意味がないことだったり、
故障させてしまい、エアコンが必要な時期に故障して使えなくなってしまった…。という結果になりかねません。以下に説明することは応急措置として行わないようにしてください。

やってはいけないことその1. ファブリーズなどの消臭スプレーをかける

ファブリーズなどの消臭スプレーは消臭する対象によって成分が違います。トイレならアンモニア臭の解消、衣類なら皮脂などの臭いに利かせるように作られています。なので、消臭スプレーをかけてもあまり意味がありません。電気機器を感電させる原因にもなります。

やってはいけないことその2. エアコンクリーニングスプレーで自分で清掃する

詳しくは別のページで後日説明しますが、エアコンクリーニングの洗浄スプレーでエアコンを清掃することは全くおすすめできません。応急処置としては上記のこと程度しかできることはありません。詳しいことは、また後日、別のページで解説します。

  • 機械の電子部分にスプレーがかかり、故障の原因となる
  • アルミフィンについたカビは、スプレーの圧力程度ではそぎ落とせない
  • ルーバー(送風フィン)の内部はスプレーが届かず、汚れが落とせない。
  • 洗浄剤を洗い流す方法がないので、洗浄剤がカビや菌の栄養となってしまう

10人の業者がいれば、間違いなく10人の業者が同じことを言うはずです。

やってはいけないことその3. ルーバーなどの部品を自分で外して清掃する

はずしたはいいが、付けられなくなった。とか、古い機種のルーバーが劣化していて壊れてしまったということを毎年耳にします。ルーバーを外すと、たしかに汚れを落とせる範囲が広がるのですが、臭いニオイを既にだしているエアコンではルーバ清掃程度ではニオイを抑えられません。臭いはとれず、逆に壊してしまうリスクが大きいです。

まとめ:送風と、アロマを炊く!ほかに余計なことはしない!以上!

一番いいのは、エアコンが臭くなる前にクリーニングに出すことですが、なかなかエアコンを使わなくなると清掃に出すことも忘れてしまいがちです。

一時的な応急処置と、逆に、絶対にやらないほうがいいことをご説明しました。

エアコンは精密機器で、プロのメンテナンスが必要な機械です。最近ではメーカー独自のセンサー機能なども追加され、ご自宅の道具で清掃できる部分のほうが少ないのです。

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